秋田大学工学資源学研究科附属環境資源学研究センター
Center for Geo-Environmental Science, Graduate School of Engineering and Resource Science, Akita University
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   環境資源学研究センターの沿革

本センターの前身は,1948 年秋田鉱山専門学校に設立された,「地下資源開発研究所」に遡ります.1950 年秋田大学鉱山学部附属「地下資源研究施設」となり,その後の産業社会の発展の要請に応じて,研究対象を石炭,石油,天然ガス,温泉などから黒鉱鉱床,粘土鉱床,地熱資源に変更しながら,数回にわたる部門増を行い,1979 年に7 年の時限付き4 部門体制の研究施設となりました.1986 年には,10 年の時限付きで「資源地学研究施設」に改組し,この間に資源探査技術の基礎となる地球科学や資源科学の発展に寄与する多くの成果を挙げてきました.その後,地球資源が有限であるという認識の深まりの中で,人類の生存に重要な資源・エネルギーを持続的に有効に活用するために,資源の探査・開発から生産・流通・リサイクル,さらにその環境影響評価に至るまで,資源問題と地球環境問題を一つの系として捉えるとともに,新素材開発を視野に入れた素材物性学を包含した「素材資源システム研究施設」に改組されました.そこでは,資源・環境情報学研究部門と素材物性学研究部門の2 部門体制で研究が進められました.そして10 年の時限が経過して,2006 年 4月 1日に,これまでの伝統を踏まえ,「環境資源学研究センター」として新しく設置されました.


   研究理念と研究分野

地球環境問題の深刻化と化石資源の枯渇の危険は,持続可能な社会を実現する上で避けて通ることの出来ない問題であり,これらの問題を解決することは,今日の資源学の中心課題となっています.問題解決のためには,従来の資源観から脱皮し,生命活動や環境問題などを含めた,地球システム全体を対象とした新しい資源観に基づく「学際的資源学」の創成が求められています. 環境資源学研究センターは,秋田大学工学資源学研究科の戦略的研究拠点として,地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決と持続可能な循環型社会の実現に向けて,環境資源学の創成・発展及び新素材の機能開発並びにその地球環境との関わりを総合的に研究することを目的とし,下記の4分野を研究の中心に据え,これを支える新しい工学的英知(工学知)の開拓,及び異なる学問領域との広範な連携の構築を行っています.


(1)地球環境研究分野:地球システムにおける物質循環メカニズムの解明と環境に配慮した未活用資源の高度利用化

(2)資源循環型地域社会形成研究分野:地域社会内における自立型資源エネルギーシステムの構築を目指した社会科学/地球科学の複合領域研究

(3)環境調和型材料プロセス研究分野:自然利用・模倣による低環境負荷材料プロセス及び新機能設計

(4)生物・工学融合研究分野:新ナノ機能活用における医工学の連携・融合の研究


それぞれの研究分野において先進的な研究を深めると同時に,互いの情報交換や協働的活動を展開するだけでなく,研究科内の各専攻はもとより,他学部の関連研究機関,さらには国内外を問わず他大学や公的研究機関,企業などとも研究連携体制をとって,プロジェクト研究の推進を通して,工学資源学研究科の戦略的研究拠点の形成を目指しています. 本センターは,研究を主目的とした組織ですが,秋田大学工学資源学研究科の各専攻と協力して,留学生も含め,多くの卒業研究指導ならびに大学院課程の研究指導も行っています.


 センターの組織と構成員

このようなミッションをもつセンターでは,工学資源学研究科長のもと,センター長が運営の統括を行い,各研究分野における教員7 名,技術系職員5 名,研究推進員1 名および事務員1 名が構成員となっています.さらに,研究パートナーあるいは共同研究者として,客員教授1 名,外国人客員研究員3 名,研究機関研究員(ポスドク)2 名,学内研究員20 名がおります.高度な研究活動を通しての教育活動もセンターとしての重要な役割であり,博士後期課程学生,博士前期課程学生,さらに学科との連携をとる形で4 年次学部生が在籍しています.留学生も積極的に受け入れています.



研究センター紹介記事 「独自の環境資源学の創製をめざして」(2007年2月) (PDF)